愚行権について【第2回】
本 人:海外では、安楽死についても認められるけど日本ではそうでもないしね。
ここも愚行にあたるのかな~。死にたいって思っている事を尊重した医師が殺人犯になったけど、それをたたくのもどうかと思う。
僕でいえば、ヘルパーが食べものを買って来てくれるのはOKなのに、嗜好品を頼めないのはおかしい。ここは制度の愚痴かもしれないけど(笑)
この間の僕のアルコールに関してだけど、ある医師からは「本人の意思を尊重するよ」と言われる。他の医師からは、「肝臓に良いものを食べたらよいよ」と話す方もいる。でも、中には「お酒を控えろ!」という人がいる。
僕は好きな事をやっていきたい。
愚行権もそうだが、周りがジャッジしているのがおかしいと思う。
相談員:愚行権を知った上で、後見人の話が事前に出来るとよりよいのかもしれない。相手を守りながら、でも生きる楽しみを尊重してもらうとか。
(2)それぞれの考える愚行権とそれに対して行動できる事
・本 人:高齢者の認知症など見ていて思う。もっと健康に気をつけておけば長生きできる。でも、我慢して我慢してはきつい。生きたいように生きたい。その選択を僕なら選ぶ。今を大切に生きたい。たとえ、愚行と言われても。僕は自分で自分の人生を全うしたい。
・ヘルパー:権利として尊重したほうが生きやすい。(あれダメ、これダメはしんどい)ある程度許容される世の中のほうがよい。権利を学ぶ場があれば、もっとよい。基本的人権を学びなおすと良い。
・相談員:愚行と幸福って、誰がどの立場で見ているかなので、僕は愚行とは思わずに関わっていきたい。ただ、情報の選択と情報の整理をしていく事は自己決定を促す要素と思うので、そこはサポートしていきながら、クライアントと対話を重ねていきたい。愚行!と考えてスタートしない事を関係者で共有して進めたい。