「契約」に関する豆知識 (第1回)

「契約」の種類

私たちの日常における消費生活では、あらゆることが契約によって成り立っています。

例えば、スーパーに行って商品を買う行為は、店との間で売買契約が成立しています。

商品を選びお金を払うことによって、売り手側と買い手側とで、『売ります』『買います』といった意思が合致しているのです。

 

「契約」についてもう少し詳しくみていきましょう。

契約は、「民法」という法律において典型的な契約として、次の13種類が定められています。

☆典型契約☆

贈与契約、売買契約、交換契約、消費貸借契約、使用貸借契約、賃貸借契約、雇用契約、請負契約、委任契約、寄託契約、組合契約、
終身定期金契約、和解契約

 

たとえば、

「売買契約」は、売主が財産権の移転を約束し、買主は代金を支払うことを約束します。
これによって、お互いに約束を果たす義務が生じます。

冒頭でのスーパーでの買い物が売買契約の例です。

これに対して、「贈与契約」は、当事者の一方がある財産を無償で相手方に与える意思表示をし、相手方がこれを受諾することで成立します。財産を与える側にだけ義務が生じます。

要するに、タダで物をあげる行為は、贈与契約にあたります。