中核機関について(第三回)
中核機関とは、成年後見制度の広報や相談窓口の開設を行うほか、制度に関わる各種個人・団体の情報を集積し、相互の連携の強化を図ることを目的とした機関です。
今回のコラムでは、北九州市における中核機関の整備状況についてお伝えします。
3 北九州市及び近郊における中核機関の整備状況(令和3年度時点)
北九州市成年後見支援センターは、北九州成年後見センター「みると」と北九州市社会福祉協議会権利擁護・市民後見センター「らいと」の既存の事業を活用する形で、令和元年10月に中核機関として開設しました。
現在、北九州市成年後見支援センターは中核機関として、北九州市・遠賀町・岡垣町・芦屋町から委託を受けています。
北九州市と遠賀3町では業務内容が多少異なりますが、主に以下のような事業を行っています。
○普及・啓発のための広報物(ポスター・パンフレット)の作成
○講演会・勉強会への講師の派遣
○成年後見制度の仕組み、制度利用のための手続きに関する相談対応
○専門職後見人・親族後見人へ支援として、相談対応、相談会の開催
(報告書等の書類の記入の仕方や、後見業務に関する疑問に対して、アドバイスを行います)
○日常生活自立支援事業から成年後見制度への移行支援
○受任調整実施に向けた関係機関との協議及び調整
○出張相談会の開催(遠賀3町)
○市民後見人の養成※1
※1市民後見人の養成等については、北九州市社会福祉協議会権利擁護・市民後見センター「らいと」が役割を担っています。
北九州市成年後見支援センターでは、成年後見制度に関する相談や、成年後見人等からの相談を随時受け付けています。
制度について分からないこと、詳しく知りたいことや、後見等業務についての疑問などがありましたら、お気軽にご相談ください。
参考
厚生労働省「成年後見制度利用促進基本計画」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000202622_00017.html