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ギャンブル依存症について知ろう その4

2017年10月24日

~ギャンブル依存への周囲の対応~

・家族の対応

 ギャンブル依存症者(以下、本人)が回復するための支援と家族自身の回復をめざす取り組みが必要です。家族は本人をコントロールして、自力でギャンブルをやめさせるしかないと判断しがちです。借金問題などを、家族が代わって後始末をして解決してしまうと、本人は自身のギャンブル問題に直面しなくてすみます。家族はギャンブルをやめない本人に対して怒り、恨み、被害の感情をいだきます。一方で、本人は家族との関係で傷つき、自らを正当化して責任を転嫁して、問題を否認し、ギャンブルを続けます。こうした「ギャンブル依存を維持する連鎖」を断ち切るには、家族は孤立せず、本人の尻ぬぐいをしないことなどが必要です。
  全国には「ギャマノン」というギャンブルの問題の影響を受けた家族・友人のための自助グループがあります。全国の都道府県で会場を借りてグループミーティングを行っています。ミーティングではお互いに悩みや苦しみを分かち合い、依存への理解を深め、本人の回復を支援する勇気や方法を得ることを目的とします。どのような組織や宗教にも属せず、依存に悩む従事者であれば誰でも無料で参加でき、匿名性も守られます。

【参考HP】
北九州市いのちとこころの情報サイト ~ギャンブル依存相談窓口~

 

・借金問題への対応 ~成年後見制度との関係~

 本人の借金問題解決のために債務整理をすすめることや成年後見制度の利用を検討することがあります。
  旧準禁治産制度のときは、浪費者に保佐人を付け、本人の行為に制限を加えることがありました。しかし、平成12年の制度改正により、単なる浪費者はその対象から除かれましたので、借金問題があるいうことだけで成年後見制度の利用はできません。一方、ギャンブル依存症により自己の財産を管理することができないのであれば、成年後見制度を利用してギャンブル依存者の行為能力を制限することは可能です。しかし、後見人等が財産を管理したところで、本人がギャンブルに出かけることを止めることはできません。消費者金融や銀行からの借り入れは制限できるかもしれませんが、一般の方からの借り入れや犯罪行為は防ぎようがありません。「はじめに」でとりあげた例でも分かるように、犯罪に手を染めてでも、金を手に入れてギャンブルをしようと考え、事態が深刻化しかねません。本人がひとりの自立した人間として成長できるように、本人が起こした問題は本人自身に対処してもらうことが大切です。本人が治療や回復への道を歩み始め、社会復帰を考えた段階で債務整理や成年後見制度の利用にとりかかっても遅くはありません。

 


関連リンク:
 ギャンブル依存症について

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